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しらべない

<芸術は長く、人生は短い(Ars Longa, vita brevis)>

教えることと学ぶことの進化

仕事エッセイ

時にシンプルなまとめは外部からもたらされる。
教えと学びについて、マーケティングの先生がシンプルにまとめていたので覚えメモ。

業務上、教えることと学ぶことの差はいつも考える。教育学の視点なり、教育側の言説でまとめられたものは、冗長にも感じることがある。下記のまとめはなんだかすっと腑に落ちた。

 1950年代から始まる製品中心の「マーケティング1.0」の時代は、学者が中心となってマーケティングの概念を実務家に教えていました。つまり教える人と教えられる人がはっきりと分かれていたわけです。ところが、顧客中心の「マーケティング2.0」の時代になると、マーケティングの知識を有する実務家が増えてきます。そこで学者たちは、企業の実例をもとにディスカッションを展開していくような講義を始めました。80年代ごろからハーバードビジネススクールなどでさかんに始まった学習スタイルです。21世紀に入り、「マーケティング3.0」の時代になると、学者並みに実例に通じたマーケターが現れ、状況によって教える側と教えられる側が入れ替わるような構図が見られるようになりました。冒頭、「マーケティングの理論と実践の融合」「学者と実務家が同じ土俵で知見を交換する場」と申しましたが、日本マーケティング学会は、まさにマーケティングの新しい潮流をくんで生まれた学会といえます。

学者や実務家の知見を公開し、理論と実践の融合を促す 朝日新聞社広告局 - @ADV
マーケティングの大家、石井淳蔵先生。お世話になっている水越先生のお師匠様でもある。最近設立された日本マーケティング学会の初代会長ということで、学会設立の主旨を述べた文章だ。

同じことだけど、言い換えたらこうか。

  • 知識差に階層が厳格に存在したゆえの、教師からの知識伝達時代=マーケティング1.0時時代
  • 顧客中心となり知識階層差が縮まったゆえのディスカッション重視、教育においてはケースメソッド型講義=マーケティング2.0時代
  • 教える側と教えられる側が入れ替わる、もはや区分そのものが意味をなさない=マーケティング3.0時代

3.0の考え方は、自分が今、興味をもって拝読している前野先生の本でいう、システム論的と感じた。時代認識が定まる思い。


2.0と3.0の差分に意識がいかなかったが、なるほどと思う。立場が入れ替わる。フラット、ポストモダン、呼び方はなんでもいいが、立場が入れ替わるからこそ、開き直って自らの資源を発信していくことが必要なのかとも思った。