しらべない

<芸術は長く、人生は短い(Ars Longa, vita brevis)>

『挑まなければ、得られない』を読了

遠出に何冊か、本を持ってきていた。そのなかのひとつにあった及川卓也さんの『挑まなければ、得られない』を読んだ。

挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained. (インプレス選書)

挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained. (インプレス選書)


Nothing ventured, nothing gained.*1

ブログからの本なので、ざっと読んだ感じ。はてなダイアリー発ということでの本はいろいろあるけれど、書籍化と相性がいいブログもはてなにはいっぱいある。しっかりみてないけど、いまでもきっと。

チャレンジ、ということに対して立ち位置を定めたいこともあり、空港と寝る前に読んだ。及川さんのことはあまり知らないが、となりの会議室にお越しいただいてエンジニアとミーティングしていたこともあったように思う。

最近はメディア論などにも興味が減ってきたので、コンテンツ、コンテナ、コンベヤの論は、昔に佐々木俊尚さんの本で読んだけれど(元ネタは及川さんらしい)そうだよねという気持ちになった程度で、良い読者ではない。スミマセン。

個々のコンテンツより、キャリア論とか、アティチュードって感じで読んだ。DEC→MS→Googleというキャリア。まったく違う仕事にチャレンジしたという話。それの根本は、挑発的に言うと「飽きた」という話があった。転職ばかり繰り返してきた自分には共感する面がある。*2

生涯賃金を考えると、転職はロスだったかもしれないという。それでも挑んだ。不惑を超えての転職だった様子。パラサイトミドルになりたくないという、これもまた挑発的なメッセージだった。

業界特性もあるけれど、IT業界(というかWebアプリケーション業界)は、とても変化が激しい業界だけに、キャリアチェンジが多い。思うに、キャリア自律って概念を教えこまれる前に、体現している人が多い。キャリア自律を、自らせざるを得ない環境下に在るように思う。エンジニアは特に。

そういったエンジニアは、チャレンジとか、挑むとか、イノベーションとか、革命とか、なにか世界をよいものに変えていく、という想いとエナジーがある。こういったアティチュードがあるから、心地良い。強者生存の世界であるので、それを楽しみ続けられるかはまた別だと思うけれど。

誤解を恐れずにいえば、キャリア論の大御所が発するキャリアメッセージは、あらゆる対象に当てはまるものではないと思う。自分達の世代、そしていま新人の世代のキャリア観はまた別であろうと思うし。その意味で、キャリア観は世代によって異なるものだし、それでいいと思う。ステージが高い、低いという意味合いでなく、時代のリアリティとマッチングしているかどうか。どの世代だって、それなりに切実に、目の前の現実に折り合いつけようと必死に生きている。

そんなことを確かめるためにも、1割程度でいいから、全く違う世界の人のエッセイでも読むといいのかなと思った。自分は今の会社と前の業界は真反対に近いくらい違うから、良い意味で相対化出来た。*3

本から離れたけど、及川さんというか、エンジニアの世界からそんなことを考えた。
自分がちょっとだけいた世界を相対的に考える機会になった。
http://instagram.com/p/YbOxZpLRLJ/

*1:見栄えいいなと思って、はてなグループではこのテーマを真似ていたりした

*2:自分はすでにさらに多い…

*3:真反対というところも、意外と似ているところもあるように思うけれど、接する人やマナー的なものは真反対